1、プロローグ
羽田空港から飛行機に乗り約1時間。眼下に広がる能登の緑の中に忽然と姿をあらわす能登空港に降り立ってから約30分。輪島の中では閑静な街として
羽田空港から飛行機に乗り約1時間。眼下に広がる能登の緑の中に忽然と姿をあらわす能登空港に降り立ってから約30分。輪島の中では閑静な街として
能登空港から大崎庄右ェ門邸まで一気に来てしまったので早速ではあるがトイレを借りることにした。が、しかしそこでもまた衝撃的な光景を目にする事
トイレを出てすぐ客間の入口に何故か「かまど」が鎮座している。 昔はこんな玄関先で調理していたのかな?と思い「変わった場所で煮炊きしていたん
客間に通されお茶を出された。旨い。本当に旨い。こんなにお茶がおいしいと感じた事は生まれて初めてだ。それに一緒に出された丸い和菓子が絶妙のマ
通された客間から中庭を一望すると小さな祠がある。何でこんな場所に祠が?と思い聞けば、四代目大崎庄右ェ門が漆の道祖神なるものぞ!とある日突然
玄関にいきなりかまどがある事は前述したが、そのかまどの脇の壁には階段箪笥が組み込んである。最近通販カタログなどでも目にするが、さすがに本物
大崎庄右ェ門の家の横幅は、そんなに広くはない。これはその昔、家の間口によって課税されていた為、できる限り間口を狭く取り奥に長く敷地を取って
長い長い廊下を抜け、やっと工場(こうば)の入り口にたどり着くと女将さんが突然、ここがもう一つの私の仕事場なんですよ。とニコニコ笑っ
工場の奥に進むと下地・研ぎ物部屋に案内された。明るい室内は中庭(大崎庄右ェ門にはいくつ中庭があるのだろう?)に面していて凄く明るい
職人さんらの傍らに黒くて大きな鉢のような入れ物が置いてあり、その中に肌色に近い色の何かが入れてある。これは「地鉢」と言われる輪島塗で使う「
下地場を後にし、いよいよ上塗り場に案内してもらう事になった。上塗り場は土蔵の中にあるのが輪島では一般的だったのだそうだ。土蔵の中は
保管庫の壮観な眺めを横目に見ながら階段を登ると、いよいよ上塗り部屋だ。上塗り部屋は下地部屋の丁度真上に位置するのだが、やはりここも燦々と光
なぜか足音を立てる事すらままならなくなりそっと階段を降り下地場に戻って大きなため息をつく私にご主人が「これを使ってみなさい」と汁碗とお箸を
店主後記平成19年3月の能登半島地震の私どもの住居、工場が全壊認定の大きな被害を受けました。大勢の方々にお支え頂き塗師屋のシンボル